【Geylang】欲を満たす街、ゲイラン①

 
私が暮らしている街はゲイラン地区といい、日本人の駐在者が暮らしているエリアとしては少し珍しいローカル感漂う街です。
シンガポール人の友達から聞いた話によると、ゲイランは「人間の欲を満たす街」と言われているそうです。
そんなゲイランについてまだまだ浅い知識ではありますが何回かに分けて記事にしたいと思います。


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1.ゲイランとは
2.ゲイランの有名スポット
3.日本人に人気の場所
4.まとめ
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1.ゲイランとは
*「ゲイラン」名前の由来

「ゲイラン」という名前はマレー語で工場を意味する「Kilang」に由来すると考えられていて、この地域は1800年代はココナッツの搾油所、加工工場があったようです。


1900年代初頭には「セライ」と呼ばれるレモングラスのビジネスが増加し、

「ゲイランセライ」と呼ばれるようになり、マレー人のコミュニティの中心地になっていきました。


*立地

ゲイラン地区は緑のMRT / Kalang stn.~Aljunid stn.~Paya Laber stn.の南部を東西に繋ぐゲイランロードという3kmほどの大通りを中心に街が栄えています。

大通り沿いのショップハウスは開発から保護されていて、たくさんの美味しい飲食店が軒を連ねています。


*Lor(ロロン)とは
ゲイランロードにクロスしている道は東から順にLorXXというように1~41まで南北に道が伸びています。
この「Lor」とはマレー語で「Lorong」の略で「道」を意味します。

*ゲイランで暮らす人
日本人は現地採用の方を中心にコンドミニアムで暮らしているようですが、滅多に会うことはありません。
基本的にHDB群には中華系の割合が多く、ゲイランロード近辺の古い低層の家にはインド系の単身労働者が多く暮らしている印象です。



2.ゲイランの有名スポット
人の欲を満たす街というのはまさにローカルに人気の安くて美味しいグルメスポットがたくさんあるからだと理解しています。
そんなゲイランの中心街の有名スポットを4つ紹介します。

①ゲイランロード
古いショップハウスが並び、とても味のある大通りです。「東南アジア感がある」と言ったらいいのでしょうか・・・。シンガポールも東南アジアなのですがね。
通り沿いにはシンガポール人がわざわざ足を運んで食べに来るような美味しいお店がたくさんあります。(筆者夫婦は休日に散歩ついでに楽しく開拓しています。)

おすすめのお店については改めて記事にしていこうと思います。


②ドリアン屋台
主にゲイランRdより一本北側を東西に通るSims Ave.(以下、シムスアベニュー)沿いに複数のドリアン屋台があります。
ドリアンが旬の季節を迎えると大量のドリアンが並べられ、お店の横に併設された机を老若男女関わらず囲んで美味しそうにドリアンを食べている光景が見られます。
筆者も夫婦で何度か足を運んでいます。どのお店に入っても大きな違いはありませんが、おすすめの品種は猫山王(=ムサンキング)です。
 
  


③オールドエアポートロードフードセンター(通称:オールドエアポートホーカーセンター)
 

シンガポールの中で有数の広さとお店の多さが自慢のホーカーセンターです。
140くらいのストールが立ち並び、朝から晩まで賑わっています。シンガポール人に人気のホーカーでもあります。
有名なYouTuberが発信しているお店はもちろん、あまり紹介されていないお店も全体的に美味しく、あまり失敗することはありません。
初めて行った時は鳩がたくさん歩き回ったり飛び回っているため衝撃的でしたが、
慣れれば朝から晩まで美味しいローカルフードにありつける天国のような場所です。笑
(今でも鳩は嫌ですが・・・)


ホーカーの片隅にはHeritageとして看板が立っています。
1972年に作られたホーカーですが、前身となる屋台街もあったようです。
(看板内写真:上は1963年の屋台時代、下は1983年のホーカー建屋完成後)

また、なぜオールド(古い)エアポート(空港)と呼ばれているかというと、チャンギ国際空港ができる前まではこのあたりに"Kallang Airport"があったためです。

*オールド・エアポート・ロード・フードセンター


④ゲイランセライマーケット 
 

ゲイランロードを東に進むと、MRTのパヤレバ駅とユーノス駅の間にマレー系の大きなウェットマーケットが出てきます。
マレー系のマーケットのため、豚肉のお店はありません。
また、文化的に調理することが少なそうな大根や椎茸もあまり見かけません。
大きなマーケットのためか、魚が全体的に安く、筆者夫婦は魚や果物を中心に購入しています。
また、新鮮なラム肉も販売しているため購入したことがあります。(臭みはありませんでした◎)

魚売り場の熱気が個人的にとても好きです。
ほとんどの人が躊躇うことなく魚のエラを素手でひっくり返し、鮮度を確認してから購入しています。
 




*Geylang Serai Market and Food Centre



3.日本人に人気の場所 
インスタグラムでよく見かける日本人が足を運んでいる場所をピックアップします。

①Banh Mi Thit
安くて美味しいバインミー屋さんです。
ゲイランロード沿いにあり、バインミーが一律5ドル、ドリンクとセットで6ドルと破格です。
何種類か食べたことがありますが、全体的に美味しかったです。


 

 
*Banh Mi Thit by Star Baguette
+65 6909 8340


②Little Vietnam
バインセオが美味しいと言われているベトナム料理屋さんです。
パヤレバ駅から徒歩圏内でアクセス良好な他、夕方以降は川沿いのテラス席も利用でき、雰囲気も気に入りました。
筆者は一度しか行ったことがありませんが、全体的に美味しかったです。


*Little Vietnam
+65 6547 8587


③No Signboard Seafood
ジャンボシーフード、ロングビーチに続く人気のチリクラブ店です。
お店の端には蟹や魚の生簀がたくさんあり、カエルも生きたまま入荷しているようでした。
文句なしの味でした!
個人的にGarlic Steamed Bamboo Clamがソース含めてとても美味しかったため、この記事を読んで興味を持ってくださった方には是非試していただきたいです!(写真の右下に写っている細長い貝の料理です)

また、噂によるとカニなしチリクラブのソースも注文可能なようで、マントウや、チャーハンを和えてチリクラブ味を楽しむこともできるようです!!蟹が入っていなくても幸福感を味わえそうです。(笑)

 

 

*No Signboard Seafood At Geylang
+65 6842 3415



4.まとめ
ゲイランで暮らす人は様々。

マレー系の歴史が深いけど、HDBにはもちろん中華系のシンガポリアンもいて、
そしてインド人単身労働者が圧倒的に多い。
そういう場所だからこそ、私自身も丸裸で国籍も性別も関係なく、肩書きや人付き合いに縛られることなく暮らすことができているのかもしれません。

以前、日本人の知人が「同じコンドミニアムにたくさん日本人が暮らしているからプールで一人でガチ泳ぎするのはハードルが高い」と言っていました。
たしかに、、日本人がいればその目を気にしてしまう。気にしなくていいと思っていても自分自身が「日本人」になってしまうから。どうしてもコミュニティーが形成されるから。。
筆者は元々集団行動がとても苦手なこともあり、だからこそゲイランが居心地良く感じているのかもしれません。

どローカルでディープな場所ですが、またいつかシンガポールで暮らす機会があって
その時に子育てをしていなければ、居住エリアにしたいと思う場所になっています。



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