【マラッカ】プラナカン文化に触れる旅

2022年7月、筆者の憧れだったマラッカに行きました。

マラッカが憧れだった理由は高校時代に好きな科目だった世界史に登場したことがきっかけです。香辛料交易を通して西洋と東洋を繋ぐ歴史の要だったためです。

1500年代に入るまでは中国・朝鮮半島との交流しかなかった日本でも、フランシスコ・ザビエルが日本でキリスト教を布教する前にマラッカのセント・ポール教会を拠点にしていたようです。

このように、マラッカ観光を通して香辛料交易の歴史が日本史にも繋がっていたことが分かりました。


さて、マラッカ旅の目的は世界遺産の旧市街地を観光する憧れもありましたが、

最大の目的は「プラナカンハウスで泊まる」ことでした!

シンガポールにも現存するプラナカンハウスはたくさんありますが、博物館やショップハウスとして使われるか、民家として今も受け継がれているか、、、

という感じで宿泊施設は見つけられず、マラッカへ行きたい気持ちが強くなりました。


===================

1.プラナカンハウスとは

2.Hotel Puri Melakaで宿泊をする

3.その他のプラナカンハウス宿泊地

4.プラナカンハウスを見学する

5.まとめ

===================

1.プラナカンハウスとは

香辛料貿易で栄えたマラッカ、シンガポール、ペナンにある、複数の家が横に繋がった長屋形式の家のことを指します。

元々中国南部で多く見られた構造で、1階の入口空間を店舗や事務所として使うことが多く、ショップハウスと呼ばれています。

京都と同じように間口が狭く、一軒の間口は5メートル、奥行きは50メートルだそうです。

オランダ植民地時代に横幅に応じて課税したことから奥に広がる構造になったそうです。



2.Hotel Puri Melakaで宿泊をする

筆者は1822年に建てられたHotel Puri Melakaで1泊しました。(Booking.comで予約)

ゴム農園で富を成した「タン・キム・セン」の子孫が所有していたこともある豪邸で、奥行きは100メートルもあるようです!

立地はジョン・カーウォークの裏手に位置し、ほとんどの観光地に徒歩でアクセスできることや、価格のお手頃さからもHotel Puri Melaka1択でした。

1泊2名素泊まりで5,000円ほどでした。マレーシアの物価に驚いた最初の出来事でした。

駐車場は徒歩3分の場所にあり、先着順で12台ほど停められるようになっていました。


Hotel Puri Melaka 
+60 6-282 5588 
https://goo.gl/maps/fPL1UX1c4r1aAqUt9 

入口から受付までの2間を歩くだけで木製の螺旋階段や、重厚感ある装飾品、カラフルなタイルが目に入り、圧巻の内装でした。

また、受付を済ませてから部屋までの空間にもたくさんのプラナカンの装飾品、工芸品が飾られており、博物館のようでした。

Puri Melakaに関する歴史が分かる展示室もありました。(筆者はクタクタになるまで観光してしまい、その部屋を覗くことができませんでした・・・この旅の後悔です・・・)

タイル部分や大理石部分へのこだわり、彫刻、螺旋階段など、

一つ一つのこだわりが感じられる立派なプラナカンハウスでした。

筆者は最安の部屋タイプを選択したため、部屋は狭めで、日本のビジネスホテルと同じくらいでした。

アメニティ:タオル、歯ブラシ、シャンプー、石鹸(パジャマは持参する必要有り)

裏庭を見渡せるバルコニーがあり、プラナカンハウスの奥行きを実感しました。

暑い日でしたが青空がとても綺麗でした。



3.その他のプラナカンハウス宿泊地

今回は①プラナカンハウス、②立地、③価格の観点からPuri Melakaに宿泊しましたが、

もう1箇所プラナカン空間を楽しめるホテルがあったので紹介します。

①②の条件は満たしていましたが、価格が高めだったため候補から外れました。

Puri Melakaよりも綺麗で広々としている印象があるので、旅行では贅沢をしたいという方には

Baba House Melakaの方がいいかもしれません。

Baba House Melaka 
+60 6-280 6888 
https://goo.gl/maps/Sdfn7CGSf2vtwFCt8 



4.プラナカンハウスを見学する

マラッカにはプラナカンハウスを見学できる場所が2箇所あります。

(1)ババ・ニョニャヘリテージセンター

マラッカで一番有名・人気なプラナカンハウスの観光地です。(拝観料:約500円)

築150年の建物で、19世紀半ばから20世紀初めにゴムのプランテーションで富を成したプラナカン家主の豪華絢爛な内装を見ることができるそうです。

あいにく筆者が滞在した2日間は臨時休業中だったため、入口の写真しかありません・・・。


ババ・ニョニャヘリテージ博物館 
+60 6-282 1273 
https://goo.gl/maps/464Do4WgEu5LDvRL8 



(2)マラッカ・ハウス

ババ・ニョニャヘリテージセンターに入れないことが分かり、もう一つの展示ハウス(マラッカハウス)を見学しました。(拝観料:約1,000円)

拝観者が少ないからか高めに設定されていましたが、5cm四方のミニチュアプラナカンタイルのプレゼントがありました。プラナカンタイルが好きな筆者はどのタイルをいただくか選ぶ時にとても心躍りました。

また、奥ではアンティーク品の販売も行っていることが特徴です。(牡丹柄のプラナカンタイルが売っていて欲しくなりました・・・)

中庭の周りは明るく、座っておしゃべりしたくなるような雰囲気でした。

学芸員の方に質問したところ、普段は裸足で暮らしてたものの大雨による川の氾濫で5cmほど浸水したこともあり、長靴を履いて過ごす日もあったようです。

重厚感のある家で、全体的に内部は薄暗かったですが、

中庭が吹き抜けになっており、昔から変わらず南国の太陽が燦々と降り注いでいる様子がよく伝わってきました。家族が集まる場所だったのかもしれません。


Malaqa House 
https://goo.gl/maps/2QtHqGPD5vuYGfbG7 




5.まとめ
Booking.comのホテルの口コミで「プラナカンハウスに宿泊する場合は博物館の見学はする意味がない」という文章を目にしました。
実際に行ってみて、私にとっては意味のある時間でした。
ホテルでは中庭の吹き抜けは閉ざされていましたが、マラッカハウスに行くことでプラナカンの人々の生活の一部になっていた南国のお日様の光の気持ち良さを感じることができました。

また、ホテルに宿泊してみて、
重厚感ある内装をじっくり見ることができました。
普段の旅行では「宿は寝床」というくらい、予定を詰め込んでしまうタイプの筆者夫婦なため、
今回もホテル滞在時間は短かくなってしまいましたが、ホテルの中を散策したり、ベランダからの景色を楽しんだりと充実したホテルステイができて大満足の旅になりました。

次はペナンに行きたいな〜。


コメント

このブログの人気の投稿

【Geylang】欲を満たす街、ゲイラン②

【カフェ】筆者イチオシ!一人で何度も通いたくなるカフェ3選!

【お葬式】HDB下で行われるお葬式に参列した話